2004.9.15 [大和川]



奈良県笠置山地を源にし、奈良盆地・大阪平野を経て大阪湾へと注ぐ、総延長約68kmの大和川。 流域内人口は41市町村215万人を超え、これらの地域は古くから近畿地方の社会・経済・文化の 中枢を担ってきました。

さて、この大和川の水質ですが、全国の一級河川の中でも最低ランク。かつては、泳いだり、アユ やサワガニを見たりできるほどの川だったそうですが…。しかし、もちろん何も手を打っていない わけではありません。これまで「汚い、汚い」と言われてきた大和川ですが、年々その水質は様々 な浄化対策により良くなってきているようで、平成14年度ではワースト一位から二位になったそうです。 といっても、まだ最低ランクであることは変わりありません。現在、汚染原因の82.4%が家庭からの排水 であるということから、行政だけでなく、市民の協力も欠かせないでしょう。排水するときは良く考えて したいものです。

写真は県道30号の遠里小野橋から大阪湾の方をむいて撮りました。川では地元の小学生の子たちが 体操着を着て、虫取り網を持ち、裸足で川の中に入っている様子が見えました。生活の授業か何か でしょうか? 最初見たときはちょっと驚きましたが…大和川はそこまで綺麗になったんだと関心さ せられてしまいました。ちなみに、現在では中流から下流にかけてネズミやカエル、ヘビのなかま が22種、鳥99種、昆虫996種、植物481種、魚47種と様々な動植物が確認されているそうです。  

大和川河川事務所



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